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あれから4年 [日記]

東日本大震災から今日で4年が経ちました。

本日はテレビや新聞など報道でも多く取り上げられています。

しかし本日以外では取り上げられることも少なくなり風化しつつあると感じてます。

そこで被災者であるチッチ家として皆さんにお伝えすべきことを今日は綴ります。

震災とペットをメインテーマとしていきたいと思います。

宮城県は東日本大震災で巨大地震及び最大35m超の大津波により大被害が出ました。

震災での宮城県の死者9539人、行方不明者は1249人になっております。

震災関連死も宮城県で認定されただけで910人おり、氷山の一角と思われます。

チッチ家も震災で大損害を被り、精神的被害は現在も続いているので思い出すだけでも辛い[ふらふら]

2011年3月11日ではチッチ家は全損でこんな感じでした。
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家財は全損認定されました。
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津波被害の地区ばかりが報道で取り上げられてます。

しかし、津波被害地区は揺れが少し弱く5強~6弱程度。

内陸部は報道されませんが、揺れは強く6強~7でした。

大地震が起こってからも30分おきに震度4以上の余震が続く。

電気・ガス・水道・電話(携帯含む)のライフラインも全て寸断。

家屋内にはおられず1週間ほど自家用車内で過ごす日々。

幸い大きな車だったので生活は可能でした。

一番最初に回復したのが電気で4日目位に復旧。

屋内の一部を片付けて室内へ戻った。

車内生活でも使っていた寝袋で過ごし、亡き愛犬も少しはホッとしたようです。
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7日を過ぎて水道が復旧し、多少生活が楽になってきた。

水を汲みに、遠方まで自転車で行っていたのでその作業からは解放された。 

しかしだいぶ片付いてきた4月7日23時32分に震度6強の余震が襲来。

チッチ家付近は本震よりも揺れが強く更なる大被害[ふらふら]

近隣マンションの物置のコンクリート屋根が倒壊し、自動車も潰される。
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電柱も折れる。
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片付いてきた室内もこの有様。
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ここからは震災時で大事なことをお伝えします。

まず、集合住宅(特に高層階)の方は大変苦労するということです。

エレベーターが動かない為、荷物や水の搬入や搬出が困難です。

戸建ての場合は庭に避難すればよいが、部屋に入れない場合に居場所が少ない。

なので事前に避難所を把握しておき、避難所へ行くことを勧めます。

避難所には物資や救助部隊も集まるので有利です。

高齢者や障害者は特に大変になります。

ここからが最大のポイントです。

ペット連れの場合、ほとんどの場合は避難所では拒否されます。

国や自治体や省庁がペットOKと謳っていても、現実は違います。

ペットは全てにおいて後回しの対応となり、支援などはほとんどありません。

ペットも興奮状態になり、普段とは違う行動をとることも多い。

放飼いのネコの場合は帰ってこないケースも珍しくない。

なので、ペット連れでの避難所生活は不可能に近い[もうやだ~(悲しい顔)]

その為チッチ家では亡き愛犬と共に自宅駐車場及び庭での車内生活となりました。

ペットにとって万一の命綱となる、鑑札を身に付けさせたり、マイクロチップが有効です。

そして、普段からの備えがとても重要となります。

家庭にあるもので役立ったものは以下の通りです。
①トイレットペーパー
②食品ラップ(食器に被せて使うと洗い物が出ず、水が無くてもOK)
③インスタント・レトルト食品
④タオル類
⑤ドライバー類やペンチ等の工具
⑥スニーカー(何をするにも動きやすい)
⑦レインコート

常備しておきたいものは以下の通りです。
①懐中電灯(できれば単三電池対応で電池が長持ちするLED)で各室内に常備
②乾電池
③自動車内で家電を使えるようコンバーター等(ハイブリット車などは標準装備)
④ガソリン携行タンク
⑤カセットコンロ(屋外で使える風防機能付きがベスト)及びカセットボンベ
⑥水や食料品
⑦薬や絆創膏・消毒液・包帯など救急セット
⑧ヘルメット
⑨軍手
⑩ガラ袋(壊れ物をいれる土のうの袋みたいなものでホームセンターで100円程度)
⑪リュックサック
⑫自転車(ガソリンが無くなった際の移動手段)及びパンク修理キット
⑬割りばしやスプーン
⑭ウエットティッシュ(身体や顔を拭いて、お風呂に入れなくても対応)
⑮毛布
⑯カイロ

またアウトドア好きのチッチ家ではアウトドア用品が大活躍しました。
①ランタン(ガス式・電池式・ガソリン式)
②テーブル・椅子
③シュラフ(寝袋)
④クーラーボックス(3日以上保冷能力のあるもの)
⑤飯ごうやライスクッカー(ご飯を炊くもの)
⑥アウトドア用の鍋や食器セット
⑦スコップ
⑧小型のタープ(日除け)やテント
⑨ウオータータンク(大サイズ焼酎の空ペットボトルでも代用可)

忘れてはいけないのがペット用品。
①ペットフード(ドライ・缶詰)を20日分以上
②ペットシーツ(ダブルワイド等大きいサイズ)
 人間(特に女性)もトイレとして使えます。
③オヤツ
④ペット用医薬品(ダニノミ駆除薬等)
⑤ドライシャンプー

これらの物が避難する際に取り出しやすい場所にあると役立つと思います。



昨晩降った雪は1cm程積雪となったが、日中は晴れて5℃程の天気[晴れ]
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震災時はまだ生まれていないので震災の困窮生活未経験のチッチ。
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チッチ家は職場に特別に支援物資が集まった為、しばらくそれで凌いでいました。
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宮城県では仙台市は相当復興され、特に中心部はあまり震災の影響を感じません。

しかし他の市町村はまだまだ瓦礫が片付いただけで、まだまだ復興には程遠い。
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しかし、こんなに電柱の傾いた状態も珍しくない。
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震災時は親友チャコ君とも助け合いながら生活していました。
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液状化で砂が吹き出し、飛び出したマンホールも多かった。

復旧された現在でも、まだこんなに飛び出している。
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以前からご訪問頂いた方はお気づきかもしれませんが、まだまだ地面が割れている。
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電柱の基礎部分もこんなにひびの入った状態が多い。
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地面の隆起も修復されてきたが、それでもこんな状態。
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市で管理する用水路脇の防護フェンスも意味があるのだろうか。

こんなに傾いているが、予算が無いのか一向に修繕される気配は無し。
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とっても長い記事となってゴメンナサイ。

でも震災を風化させたくないのです。

震災を教訓に、皆さんに今後生かして欲しい気持ちですのでご理解ください。

一番言いたいことは、ペットも被災者であり人間以上にストレスを抱えているということ。

何より飼い主が平常心を保つよう心がけ、ペットに不安さを伝えないようにする。

普段からケージやサークルやバリケン等に慣れさせておくと、どこへ行っても大丈夫。

避難生活中もオヤツを与えたり、オモチャで遊ばせたりを忘れないでください。

そして、不安も人間以上に抱えているので、落ち着くまでは一時も離れないでください。

ペットの飼い主様、震災時はとても苦労しますが共にがんばりましょうね[わーい(嬉しい顔)]